コンタクトレンズはこうやって出来る!気になる製造方法

視力が悪い人の強い味方であるコンタクトレンズ。製造方法には大きく分けて3つあります。

1.レースカット法

ハードコンタクトレンズや従来型のソフトコンタクトレンズの製造に使われています。大きな労働力が必要で他の方法に比べるとコストがかかるため、低コストで大量生産する使い捨てタイプのコンタクトレンズの製造にはあまり向いていません。どちらかといえば、ハイパワーの球面やトーリックといったカスタムデザインのソフトコンタクトレンズに向いている方法です。

2.スピンキャスト法

1970年代に製造されたポシュロムの最初のソフトコンタクトレンズに採用されたのがこちらの方法です。ソフトコンタクトレンズの原料を高速回転する凹型のモールドに注入していきます。このモールドのカーブがコンタクトレンズのフロントカーブになり、レンズ後面の形状はモールドの回転速度や注入した原料の量、粘度で決まります。形状が安定したら紫外線による重合を行い、レンズエッジの研磨、膨潤、検査、包装、滅菌の工程を経て完成です。レースカット法に比べると安く大量生産ができるのですが、最近はより効率のいいキャストモールディング法へと変わりつつあります。

3.キャストモールディング法

精密につくられたモールドを使ってオートメーション化された製造ラインでコンタクトレンズをつくっていきます。凹型にレンズ原料を注入して後面型を固定し、レンズ全面と後面の形状、レンズの厚さ、エッジ形状などを決めていきます。そのあと紫外線照射や加熱によって重合し、モールドの間からレンズを取り出して膨潤、検査、包装、滅菌を行います。コストパフォーマンスがよく大量生産に向いているため、使い捨てタイプのコンタクトレンズの製造によく使われます。

製法が進化していることで、コンタクトレンズの価格もどんどん安くなっています。最近は1箱1,500円前後で買えるコンタクトレンズも出てきました。それがWAVEです。質の高いコンタクトレンズがメジャーブランドのものよりも1,000円ほどお得に買うことができます。価格面で悩んでいる方はぜひ使ってみてください。